お金に余裕のない私がいまチャリティ上映会を開催する3つの理由

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自慢でも偽善でも何でもありません。今日はなぜ私がこの上映会を開催するかについて書きます。

①タイミングを逃したくなかった

4月の震災後、全国の映画館や映画祭関係者らが主体となり映画「うつくしいひと」のチャリティ上映会を開催する動きが拡がりました。その勢いは日を追うごとに増し6月10日の時点で39もの都道府県及びニューヨークでのチャリティ上映会が開催、企画されました。

各地で上映会の開催が決まる一方で福井県内にはまだ動きがなかったため、この流れを福井出身の私が見過ごしてはいけないという衝動に駆られ上映会の開催を即断しました。こうした作品は風化させないよう長いスパンで見続けてもらうことも大事なのですが、より多くの方々に向け一気に届けるためには注目度の高い時期に動くことも必要なのでそのタイミングを逃す訳にはいかなかったのです。

②お金のない自分のことなどどうでもよくなるぐらい悲惨な出来事だった

場所や機材、その他諸々を確保し一つの上映会を行うためにはどうしてもお金がかかります。そして今回運営費を除いた収益は全額熊本に寄付するということで私の手元に残るものは全くありません。私的なことで恐縮ですが私はアルバイトと個人事業を並行しながら東京でか細く一人暮らしをしており、住む家こそあれど決して安定とは言えない生活を送っています。

東京に住んでいる私が敦賀で上映会を開催しチャリティになるレベルの収益を確保するためには、日程だけ決めてほうっておく訳にはいきません。告知や宣伝など事前準備のため自らの足で行き来する必要があります。体力的にはどうとでもなりますが、当然アルバイトも休むので生活は苦しくなる一方です。

しかし今回の地震で大切な人や美しい故郷の姿を突然失った方々のことを考えると、私の暮らしの話など本当にどうでもよくなりました。そして何もせずにはいられないと思う気持ちがどんどん大きくなっていきました。

東日本大震災の時私は18歳でした。その頃は東京に出てきた最初の春ということもあり、自分の生活のことで頭がいっぱいになっていて募金以外に動くことはできませんでした。でも今の私には映画があります。今回の地震でも募金はしましたが、今なら映画の力でもっと大きな復興支援を行うことができることに気が付いたのです。

③その上で現実的に開催できる見込みが立った

お金はないけど何かしたい、そうは思っていても実際に資金繰りができなければ実現できません。

今回の企画では私がこの5年間で実際に体験しながら身に付けた上映会開催のノウハウが役立ちました。運営費を極限まで抑えて開催することで普通に上映会を行うよりも多くの募金を寄付することができます。

具体的にはポスター・チラシ・チケットなどの印刷物を全て自分で作成し直接印刷会社へ発注することでデザイン費と印刷費を浮かせることや、レンタル屋で直接プロジェクターを借り自分で映写することで機材費は安く映写技師料は0円にできるといったことなどです。

また宣伝費も全くかけていません。以前敦賀で映画を撮った時にお世話になった敦賀市の観光振興課の方々や(一社)敦賀観光協会、敦賀商工会議所の方々などにもご賛同頂きポスター・チラシの設置やその他あらゆる形でご協力頂いています。

そして今回は敦賀市や敦賀市教育委員会をはじめ、各種公共団体や地元メディアからの後援も頂くことができおかげさまで上映会としても箔が付きました。これらは周知する上での信用にも繋がり非常に役立っています。(なお敦賀市教育委員会のご協力により市内全ての小中学校の教室へチラシを掲出して頂いています)

さらには敦賀映画第2弾『弥生の虹』のロケ地としてお世話になった『かっちゃん ひとしな屋』さんの他、銀行や映画館、各種店舗、同級生が主催するイベントなどたくさんの場所でポスター・チラシの設置にご協力頂きました。このように今では一人の力ではとても行き届かないところまで拡がっています。

こうした動きは主催者側の私にとっても本当に嬉しくありがたい思いでいっぱいです。いよいよ上映会まで3週間を切りました。先日、映画「うつくしいひと」の出演者であり私が撮った敦賀映画『SNOWGIRL』『弥生の虹』にも出演している今回のトークゲスト油木田一清さんと都内で打ち合わせをしましたが、彼もまた上映会を非常に楽しみにしています。そんな彼から上映会に寄せてコメントを頂いたのでこの場でご紹介します。

まとめ

この映画は熊本出身の映画監督である行定勲さんをはじめ、同じく熊本出身の俳優やスタッフそして自治体の方々が一体となって作り上げた熊本愛溢れる作品です。こうした映画が実際に形になったこと自体がまずすごいことなのです。

こんなことができたらいいなと思うのは簡単です。でもいざ実現しようとすると、お金が…時間が…人が…などと様々な壁が立ちはだかります。しかしこの映画は苦難を乗り越え完成を迎えました。

みんなで支え合いながら1本の映画を作ってしまうほど地元を愛する人たちが今回の地震で受けたショックははかりしれません。崩れてしまった熊本城のあまりにも無残な姿は遠く離れた私たちから見てもとても悲しいものですが、それがもっと身近にあった人たちにとってはより深い傷となって今も残っていることだと思います。

いま私たちにできることはこの映画を観て被災前のうつくしい熊本の姿を改めて見つめ直し、一日も早い復興を願うことではないでしょうか。私は上映会の収益と共に復興を願う思いを込めて映画の力で熊本にエールを送りたいと考え今回企画しました。

一映画イベントとしても充実したものに仕上げますのでどうぞお楽しみください。

上映会に関する最新情報はこちらの特設ページをご覧ください!

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山下 大裕映画監督・DYCエンターテインメント代表

投稿者プロフィール

1992年6月9日生まれ、25歳。福井県敦賀市出身。敦賀高校普通科→日本映画大学映画学部映画学科脚本演出コース1期卒業生。20歳の冬を迎えた2013年、地元敦賀を舞台にした自主製作映画『SNOWGIRL』(62分)を初監督し、2015年には敦賀映画第2弾と銘打ちオール敦賀ロケで『弥生の虹』(74分)を監督。2017年には敦賀市からの依頼を受け観光ショートムービー『いつか、きらめきたくて。』(全四話)の監督や敦賀市市制80周年記念映像『敦賀市 80年のあゆみ』の構成・撮影・編集を務める。18歳の頃から“2020年までに全国公開作を撮る”と公言し日々奮闘中。現在は本土最南端の鹿児島県南大隅町地域おこし協力隊として映像での地域活性化に力を注いでいる。

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鹿児島県南大隅町地域おこし協力隊
DYCエンターテインメント 代表:山下大裕


1992年6月9日生まれ、25歳。福井県敦賀市出身。
敦賀高校普通科→日本映画大学映画学部1期卒業生。

20歳の冬を迎えた2013年、地元敦賀を舞台にした自主製作映画『SNOWGIRL』(62分)を初監督し、2015年には敦賀映画第2弾と銘打ちオール敦賀ロケで『弥生の虹』(74分)を監督。2017年には敦賀市からの依頼を受け観光ショートムービー『いつか、きらめきたくて。』(全四話)の監督や敦賀市市制80周年記念映像『敦賀市 80年のあゆみ』の構成・撮影・編集を務める。18歳の頃から“2020年までに全国公開作を撮る”と公言し日々奮闘中。現在は本土最南端の鹿児島県南大隅町地域おこし協力隊として映像での地域活性化に力を注いでいる。

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