“未来の映画製作者たちへ” 堤幸彦監督の映画製作セミナーに行ってきました!
- 2016/2/26
- 映画イベント
今日は『20世紀少年』『TRICK』『SPEC』『天空の蜂』など多彩な映画を撮られている堤幸彦監督の映画製作セミナーに行ってきました。
会場は横浜・みなとみない駅から徒歩8分のところにあるブリリアショートショートシアターです。こちらは今回初めて来ましたがブラックとレッドの2色で彩られたとてもカッコいい映画館で一目惚れしてしまいました。ちょっと高めではありますが劇場レンタルも行っているようなので今後何かの折に是非使いたいと思いました。
さて本題に移りましょう。
CINEMA EOS SYSTEM presents 堤幸彦監督 映画製作セミナー
今回のセミナーはPFF(ぴあフィルムフェスティバル)のFacebookページを見て2月の頭に知りました。
“このセミナーを、未来の映画製作者たちへ”ということでまさに我々のためのイベントだと思いすぐさま予約を入れました。
セミナーは堤監督の他、堤組のスクリプター(記録担当)の女性が2名と現場編集(撮影現場で映像を仮編集する方)の女性が1名登壇され、進行は別の映像ジャーナリストの方が行っていました。堤組は現場編集を行いながら撮っていく映画では珍しいタイプだそうでその理由や利点などを語られていました。現場編集の似内千晶さんはなんと映画『物置のピアノ』の監督さんでした。この映画は日本映画学校の卒業生が撮った作品ということで知っていました。監督を行う傍ら堤組でもご活躍されているそうです。
セミナーでは過去作品のメイキングなどを見ながら撮影時のエピソードなどをお話されていた堤監督。撮影はほとんど同じスタッフで行っているとのことで(スタッフは)家族みたいなものだ、とおっしゃっていたのが印象的でした。その上で、映画を作るには同じ船に乗れる仲間を見つけることが大事だとおっしゃられていました。堤監督とスタッフさんがお互いに冗談を挟み合ったりしながら和気藹々と進められるセミナーを見ていると、この言葉はとても説得力がありました。
またもう一つ印象に残ったことがあります。それは堤監督もスクリプターの方も『仕事が辛いと思うことはないですか』という質問に対して、好きなことをやっているので辛いとは思わないとおっしゃっていたことです。これはもうどんな仕事でもそうなのだということを今日改めて思い知らされました。物事を極めるためには自分にとって本当に好きなことをやることが大事であり、好きなことでないと良いものも生み出せないし、それ以前に長く続かないはずです。きっと大変なことはいくらもあるでしょうがその大変さよりも好きだという思いがほんの少し上回っているからこそ続けていけるのだと思います。この一言は私にとっても励みになるコメントでした。
このように真面目な話もありつつ、スクリプターの方が『しいて言うなら100人のスタッフがいる現場で仮設トイレが1つしかなくてトイレに行けず辛かった』などと笑い話にもっていったりとセミナーは終始和やかな雰囲気で進んでいき、堤組の色を垣間見ることができました。他にも面白い話がありましたが、感想はこのぐらいにしておきます。
セミナーの冒頭で最近還暦を迎えられたとおっしゃっていた堤監督ですが、時代の最先端に目を向けまだまだ新たなものを探し求めている姿はとてもいきいきとしており、プロとして第一線に立っている方のオーラを強く感じるとても良い機会となりました。
入口に設置されていたオリジナル自販機がお洒落で写真を撮ってしまいました。
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CINE DRIVE 2016 インディペンデント映画祭 ~ 知らない監督や役者、自主映画って面白いの? ~
*東京上映* 3月5日(土) 高円寺Pundit’ 16:00~17:02 3月6日(日) 高円寺Grain 15:30~16:32
*大阪上映* 3月12日(土) プラネット+1 16:00~17:02 3月13日(日) 天劇キネマトロン 10:00~11:02
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