DYCエンターテインメント開業1周年
- 2016/5/18
- フリーランスの話
昨年の5月18日に開業した個人事業『DYCエンターテインメント』が今日で丸一年を迎えました。なぜ開業日をこの日にしたかというと語呂合わせで“言葉(518)の日”になるからです。映画制作に関わる者としてやはり言葉を大事にしていきたいという思いから昨年の今日付けで開業届を提出しました。(ちなみに言葉の日というもの自体は存在しているようですがどこが制定したなどという公式情報はないようです)
個人事業開始から一年間で受けた仕事は約10件程度でそのほとんどが身内関係からの発注でした。実際のところ事業自体はまだ軌道に乗っておらず、多くの期間を映画館でのアルバイトや映画『弥生の虹』の仕上げ及び上映に費やす一年となり、事業の方を本業と言うには程遠い小さなスタートとなりました。
アルバイト中心に身銭を稼ぎ、映画館での映画鑑賞や舞台鑑賞、飲み代などを限りなく抑え、カップ麺をすする日々(自炊もしていましたが一人前をわざわざ作るより100~200円のカップ麺の方がやはりコストパフォーマンスが良いのです)が続きました。時に個人事業名義で仕事を受け撮影や編集を行っていましたが、こちらは実働時間で換算するとアルバイトよりもボランティアに近い形のため生活はなかなか厳しいものでした。但し、経験値を上げるために良い機会であったことは間違いありません。
映画館のアルバイトだけで足りないときは単発で肉体労働系の仕事を追加して補う形も取っていましたが、ある時このままではいけないと気付きました。特にフリーランスで食っていく場合、身体を壊してしまっては非常にまずいわけです。そこで、4月9日のブログにも書きましたが、2年目からは一旦自分の仕事を整理し単価を上げてでもしっかりと余裕を持った形で仕事を引き受ける仕組みを作り事業の基盤作りを行うことにしました。
祖父の教えで印象に残っていることがあります。社会人1年目はいろいろな人にいろいろなことをたくさん聞いたり教わったり経験したりして物事を吸収することに集中しなさい、但し2年目からは自分で考え選択していくようにし、いつまでも新人だと甘えることは決してないように、というものです。これはなるほどなと自分でも納得できている考え方なのでこれからはそのつもりで生きていきたいと思います。
DYCエンターテインメントは明日で2年目に突入します。フリーランスの仕事人として今まで以上に自信と誇りと責任を持って臨んでいきますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
平成28年5月18日
DYCエンターテインメント 代表 山下大裕
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