平成最後の日、あなたは何をしていましたか?
映画監督の僕は「平成最後の日、映画を撮っていました!」と言いたかったがために映画を撮りました。そういった思いを持つ監督や俳優は他にもたくさんいたようです。今回はそんな『#平成最後映画』制作の経緯をまとめます。作品情報とニュース記事は一番下に記載しておきます。
改元を控えた今年3月、映画監督の加藤綾佳氏がTwitterでこんなツイートを投稿されました。
ツイートを見て「これは面白い!」と思いました。
そして僕もこの企画に乗っかるべく、いくつかの案を練り上げこんなメールを送りました。
加藤綾佳監督
はじめまして。山下大裕と申します。
平成最後映画、とても魅力的な企画だと思いますのでチャンスがあれば私も監督の一人として是非参加したいです。私も加藤監督と同様、平成最後の日は映画を撮っていたいです。<アイデア1>
私の拠点が鹿児島なので『平成最後映画 in 鹿児島』という風に鹿児島の人たちに呼びかけて4/30に撮影した映像を集めて1本のドキュメンタリー作品に仕上げます。<アイデア2>
私は地域おこし協力隊OBなのですが、全国各地で活躍する47都道府県の地域おこし協力隊と接点があります。
彼らと協力しながら各都道府県にいる地域おこし協力隊から10〜20秒の映像を集め1本のドキュメンタリー作品に仕上げます。
日本の過疎地域で活躍する地域おこし協力隊が切り取る各地の映像には愛情がたっぷりこもったものになると思います。<アイデア3>
鹿児島県で最も高齢化率が高い私の住む町南大隅町(人口7,000人)で0歳から100歳までの人の一言メッセージ(平成を終えるにあたってのコメントや次の時代への一言)を集めて作品にします。<アイデア4>
アイデア3の幅を鹿児島県に広げて鹿児島の0歳〜100歳の人の一言メッセージを集めて作品にします。<アイデア5>
次回作(平成最後映画ではなくその次の作品)の脚本を書いている4月30日の私に密着したセルフドキュメンタリーを撮ります。<アイデア6>
一緒に暮らしている祖父母の一日に密着します。以上です。ご検討のほどよろしくお願いいたします。私も本気で臨みます。
30名近くの監督からエントリーがあったようで企画が採用されるか全く分からない状態だったのですが、最後に書いた<アイデア6>が採用されました。
平成最後の日に、昭和・平成・令和の三時代を跨ぐ祖父母にカメラを向けるのは今振り返ってもベストタイミングだったなあと思います。
そして撮影日である平成最後の日、各地で監督・俳優・スタッフが映画撮影に臨みました。山下組、と言っても今回はスタッフ一人での撮影です。祖父母の自然な暮らしを短期間でドキュメンタリーとして記録するには孫である自分以外の人を入れてはいけない気がしたのです。
今回はオムニバス作品であるため自分に与えられた時間は10分です。が、この日は大事な場面を取り逃さまいと一日のほぼ全てカメラを回していました。(撮影合間に一筆したためましたが)
そして、昨日2019年9月14日20時に『#平成最後映画』の詳細が情報解禁となりました。
映画ナタリーにも記事が掲載されました。(ナタリーに自分の名前が載ったのは今回が初)
“平成最後の日”に監督11人が撮影したオムニバスの上映決定、加藤綾佳が企画
山下組の作品タイトルは『変遷』にしました。編集をしている中でこれしかないと即決。
今回はオムニバス作品のため自分以外の監督が撮ったエピソードがどんな仕上がりになっているのかまだ分かりません。非常に楽しみです。完成作品は2019年内にプレミア上映されるようなので、詳細分かり次第こちらでもお知らせいたします。制作準備中の地域おこし協力隊映画と合わせこちらもよろしくお願いします!
『#平成最後映画』の公式ホームページはこちら!
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