価値とは人が求める数(陸上競技・十種競技元日本チャンピオン/武井壮)

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YouTubeで「オトナの学校」という番組を見つけたのですがこれがなかなか面白い内容で見入ってしまいました。陸上競技・十種競技の元日本チャンピオンである武井壮さんによる特別講義を30分にまとめた番組です。
武井壮さんは、水を飲みたいなと思った時に目の前にあるペットボトルを開けて飲めなかったということは一度もないのに、なんで自分の頭の中で~~したい(ホームラン打ちたい)と思った時にそれができないのかが不思議でしょうがなかったと言います。そこで周りの大人たち聞くと、プロ野球選手でもなかなか打てないのだからそういうもんなんだよと言われ、そんな偶然のためにこれから10年もかけるということがすごく心許なかったそうです。

その後も武井さん自身の体験談や出会った人との出来事を交えながら日本チャンピオンになるまでの話が展開されるのですが詳しくは動画をご覧ください。
中盤の15:07あたりから「価値とは人が求める数」という話に移るのですがこれがなるほどなと頷けるのです。番組ではスポーツを例に挙げて例えられていますがこれはどんな業界にも通ずることだと思います。

世界で最高品質の商品を作りました。だけど人に告知していないので一つも売れていません。
=社会的価値はない
でも世界で10番目のものなんだけれども世界中の人が使っていて世界中の人が欲しがっていて1年間に10億個売れます。
=すごい経済価値を生む=それが社会的価値なのではないか

どんな仕事をしてもどんな趣味を持ってもどんな希望を持っていてどんな夢を持っていても、それを誰かが必要としていなかったら価値がないと思います、と武井さんはおっしゃっています。
自分の好きなことで食べていくという道を実現させるためには、単なる自己満足ではなく誰かが必要としていることとリンクしていることが必須条件になる、これはとても納得できる話でした。

私は映画監督として食べていきたいと思い日々活動していますが、もしかするとまだ自己満足の渦の中に留まっているのかもしれません。これまでに私がしたことを振り返ってみると、大好きな地元を舞台に自主映画を撮りました。是非観てください。ということでしかなく、このことを誰かが必要としている訳ではないのかもしれません。もし必要としてくれている方がいるとしてもそれはあくまで身内レベルの話であり、このまま現状に満足しているようではただの勘違い人間に成り下がってしまいそうな気がします。

実際、地元敦賀ではあらゆるメディアの方々がこぞって取り上げてくださったり上映会にもたくさんの市民の方が駆けつけてくださったりしていますが、東京では全くそうはいきませんでした。マスコミ数十社宛に試写会のプレスリリースを送っても一社も相手にしてくれず、当然ながら映画界を揺るがすような騒ぎになる訳でもなく、私の存在は自主映画を撮っている学生の一人としてただ埋もれているだけなのです。

私の今後の課題としては、やはり誰かに必要とされることをすることなのではないかと思います。それは好き勝手に自分の映画を撮るのではなく、地域振興であったり、イベントの活性化であったり、何らかの形で誰かを助けることができる方向に進めていくことだと考えています。作品を作るにしてもその作品を観たお客さんが少しでも良い気分になったり、何かを考え直すきっかけになってもらえるようなものにする必要があります。そしてこれは媚を売るということとはまた少し違うことだとも思います。

今私は『映画・映像を使った地域おこし』に取り組んでいきたいと考えており、まずはそれを地元敦賀から始めていけたらと思っています。頭の中でいろいろなアイデアが浮かんで来ているので今後実際に少しずつ歩を進めながら誰かに必要とされるものを生み出していきたいです。

番組の最後に取り上げられていた武井さんの言葉で締めたいと思います。

「大人になっても夢は叶う」ということを
子どもに見せてあげられる大人になること
それが、オトナの育て方 (武井壮)

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山下 大裕映画監督・DYCエンターテインメント代表

投稿者プロフィール

1992年6月9日生まれ、27歳。福井県敦賀市出身。敦賀高校普通科→日本映画大学映画学部映画学科脚本演出コース1期卒業生。20歳の冬を迎えた2013年、地元敦賀を舞台にした自主製作映画『SNOWGIRL』(62分)を初監督し、2015年には敦賀映画第2弾と銘打ちオール敦賀ロケで『弥生の虹』(74分)を監督。2017年には敦賀市からの依頼を受け観光ショートムービー『いつか、きらめきたくて。』(全四話)の監督や敦賀市市制80周年記念映像『敦賀市 80年のあゆみ』の構成・撮影・編集を務める。18歳の頃から“2020年までに全国公開作を撮る”と公言し日々奮闘中。2017年7月~2018年12月まで本土最南端の鹿児島県南大隅町地域おこし協力隊として映像での地域活性化に力を注ぐ。2019年より再びフリーランスに戻り鹿児島を拠点に10年来の夢を果たすべく奔走中!

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本土最南端の映画監督
DYCエンターテインメント 代表:山下大裕


1992年6月9日生まれ、27歳。福井県敦賀市出身。
敦賀高校普通科→日本映画大学映画学部1期卒業生。

20歳の冬を迎えた2013年、地元敦賀を舞台にした自主製作映画『SNOWGIRL』(62分)を初監督し、2015年には敦賀映画第2弾と銘打ちオール敦賀ロケで『弥生の虹』(74分)を監督。2017年には敦賀市からの依頼を受け観光ショートムービー『いつか、きらめきたくて。』(全四話)の監督や敦賀市市制80周年記念映像『敦賀市 80年のあゆみ』の構成・撮影・編集を務める。18歳の頃から“2020年までに全国公開作を撮る”と公言し日々奮闘中。2017年7月~2018年12月まで本土最南端の鹿児島県南大隅町地域おこし協力隊として映像での地域活性化に力を注ぐ。2019年より再びフリーランスに戻り鹿児島を拠点に10年来の夢を果たすべく奔走中!

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