映画監督志望の私がアルバイトとして劇場で1年働き学んだこと
- 2016/3/17
- フリーランスの話
大学卒業後、自作『弥生の虹』の仕上げ・上映活動の傍ら某映画館で働いていましたが、この春一区切りをつけることにしました。私自身、就職という選択肢は在学中から全くなくいわゆる就活も完全スルーして映画製作に時間を費やしました。しかし当然ながら卒業後は何らかの仕事をして食っていく必要がありました。そこで何をしようかと考えた時に、映画監督を志す者として映画の出口をしっておくことはきっといい経験になると思い立ち映画館で働き始めました。
約1年間に渡り劇場スタッフとして働く中でこれまでにない経験がたくさんできました。座席指定をしてチケットを売ったり、劇場のもぎりや案内を行ったり、時にはポップコーンを売ったり。そんな中で、映画作品がどういった時期に劇場に入りどんな宣伝によって集客をしていくのか、また作品ごとにお客さんの傾向があることや動員が盛り上がる時間帯なども実際に身を以って感じることができました。これは映画館で働かなければ得られない経験だったと思います。
また同じよう夢を追いかける方との出会いがあったり、私が撮った作品の上映会に観に来てくれる仲間ができたりと、大学時代とはまた違った新しい人間関係もできました。今回映画館の仕事に一区切りをつけるという話をしたときもものすごく応援してくれました。
勤務期間中は映画館という場所柄、知っている監督やスタッフの方に劇場で何度かお会いすることもありました。これからお会いすることはありませんがまたどこかの現場で再会できれば嬉しいです。
今春からは映画館とはまた違った方面で引き続き映画に関わる仕事をしていきます。
また自身の制作活動も水面下で進めていきたいと思いますので是非ご注目ください。
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