クラウドファンディングサービスの先駆けと言っても過言ではない『CAMPFIRE』が今年2月17日に手数料を20%から5%に大幅ダウンしました。これは国内最安値の手数料となり非常に魅力的なメリットです。
例えばクラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げて20万円集まった場合、これまではその20%である4万円がCAMPFIRE側の手数料として引かれて手元に残るのが16万円だったものが、5%である1万円に引き下げとなるという形です。つまり実際に受け取れる金額は19万円。1口1万円で20万円を集めた場合だとこの差は支援者3人分ともなり大きいものです。
また3月3日には、目標金額に達した場合のみ資金受け取りが可能な『All-or-Nothing』方式に加え、目標金額に達しなかった場合でも集まった分だけの資金受け取りが可能な『All-In』方式も利用できるようになりました。『All-In』方式は他のクラウドファンディングサービスでも使われていますが『CAMPFIRE』でも採用されることでより選択肢が広がることになりました。
ちなみに私は3年前に撮った映画製作の際『READYFOR?』というクラウドファンディングサービスを利用しました。
敦賀で映画『SNOWGIRL』を撮る!監督:山下大裕 ←詳細はこちら
プロジェクトを立ち上げた結果、賛同してくださった23名の方から232,000円のご支援を頂くことができました。
当時はまだクラウドファンディングサービスが世間に浸透していない時期だったので3社程度しか展開していなかったと思います。そこで私はその中でもトップのシェアを誇る『READYFOR?』を利用することにしました。今ではかなり多くのクラウドファンディングサービスがあり選択肢も様々です。その中にはプロジェクト数がかなり少なく本当に動いているのか不安になるようなところもありますが、とりあえずメジャーどころを使っておけば安心といった状況にはなっていると思います。映画をメインにしたものや地方にフォーカスを当てたものなどそれぞれ資金調達の用途に応じてクラウドファンディングサービスが選べる時代になってきました。
クラウドファンディングサービスはとても画期的なものだと私は思います。これまで会議で落とされていたような企画でも日の目を浴びることができ、それが本当に面白いものだった場合に実現させることができるというとても良い時代になってきました。このサービスはアメリカで広く浸透し日本に入ってきたものですが、ここ数年でようやく日本でも市民権を得るようになってきました。まだ馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますが、今後数年でその壁が取り払われる日が来ることになるのではないでしょうか。
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