第155回芥川賞は「コンビニ人間」直木賞は「海の見える理髪店」
- 2016/7/19
- お役立ち情報
第155回となる2016年上半期の芥川龍之介賞と直木三十五賞が本日発表されました。
受賞作品紹介の前に芥川賞と直木賞について少し触れてみたいと思います。
芥川龍之介賞(あくたがわりゅうのすけしょう)、通称芥川賞は、純文学の新人に与えられる文学賞である。文藝春秋社内の日本文学振興会によって選考が行われ、賞が授与される。
(Wikipedia「芥川龍之介賞」より引用)
直木三十五賞(なおきさんじゅうごしょう)は、無名・新人及び中堅作家による大衆小説作品に与えられる文学賞である。通称は直木賞。かつては芥川賞と同じく無名・新人作家に対する賞であったが、現在では中堅作家が主な対象とされていて、ベテランが受賞することが多々ある。
(Wikipedia「直木三十五賞」より引用)
これらの賞は年に1度ではなく上半期と下半期に分けて開催されており、時には受賞作が2本になる場合もあるようです。又吉直樹さんの「火花」が受賞したことで話題になった2015年上半期の芥川賞では、羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」も同じく芥川賞を受賞されていました。
それでは今回の受賞作をご紹介します。
芥川賞「コンビニ人間」
<内容>
36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、
変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、
完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、
私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。
ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は
「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。
現代の実存を問い、
正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。
(Amazon.co.jp商品ページより引用)
コンビニ人間 (文春e-book)は電子書籍のみの取り扱いでまだ単行本としては販売されていないようです。
直木賞「海の見える理髪店」
<内容>
主の腕に惚れた大物俳優や政財界の名士が通いつめた伝説の床屋。ある事情からその店に最初で最後の予約を入れた僕と店主との特別な時間が始まる「海の見える理髪店」。
意識を押しつける画家の母から必死に逃れて十六年。理由あって懐かしい町に帰った私と母との思いもよらない再会を描く「いつか来た道」。
仕事ばかりの夫と口うるさい義母に反発。子連れで実家に帰った祥子のもとに、その晩から不思議なメールが届き始める「遠くから来た手紙」。
親の離婚で母の実家に連れられてきた茜は、家出をして海を目指す「空は今日もスカイ」。
父の形見を修理するために足を運んだ時計屋で、忘れていた父との思い出の断片が次々によみがえる「時のない時計」。
数年前に中学生の娘が急逝。悲嘆に暮れる日々を過ごしてきた夫婦が娘に代わり、成人式に替え玉出席しようと奮闘する「成人式」。
人生の可笑しさと切なさが沁みる、大人のための“泣ける”短編集。
(Amazon.co.jp商品ページより引用)
こちらの「海の見える理髪店」は書籍自体は販売されていますが今回の受賞により注目されているようで軒並み入荷待ちとなっています。
映画界でも城戸賞をはじめ数々の賞がありますが、これらを受賞するということは本当に名誉なことだと思います。そう簡単に受賞できるものではありません。受賞作は今後映像化されることもあるかもしれませんので気になった方は是非読んでみてはいかがでしょうか。
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