映画における隙間産業誕生?【その2】~ユナイテッド・シネマの挑戦~
- 2016/3/19
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先日の投稿でカラオケ店コート・ダジュールによるカラオケでの映画鑑賞サービスを取り上げましたが(下記参照)本日はユナイテッド・シネマの取り組みに注目してみたいと思います。
<前回の記事>
映画における隙間産業誕生?【その1】~カラオケ店コート・ダジュールの新展開~
ユナイテッド・シネマ株式会社が3月19日にリリースした情報によると、4月23日から福岡市のユナイテッド・シネマ キャナルシティ13に『プレミアム・ダイニング・シネマ』というものをオープンするようです。
映画を見ながら本格的な食事が楽しめる『プレミアム・ダイニング・シネマ』
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『プレミアム・ダイニング・シネマ』とはユナイテッド・シネマが各種レストラン経営を展開しているロイヤルグループと提携し、映画鑑賞中にポップコーンやホットドッグだけでなく本格的な料理を提供するというものです。このニュースが発表されTwitterでは賛否両論だそうですが実際にはどんな反応になるのでしょうか。先日ご紹介した『シネカラ』は完全個室でしたが、こちらの方は劇場の写真を見る限り前後左右の方の食事音が結構気になりそうな感じですので、静音重視というよりももはやそういう(食事音が聞こえる)場所だという共通認識の中で映画を観る形なのでしょう。追加オーダーも可能とのことですが、映画鑑賞中にどういう形で注文をしどのように届けられるのか(音など特に)気になります。
私がこのニュースを見て思い出したのは昨年の10月31日~11月13日に開催された『東京ごはん映画祭』です。不朽の名作を観ながら本格的な料理を楽しむというものでチケットもかなり高価格帯だったように記憶しています。こちらは第6回目となる映画祭だそうなので、形としては成功しているのではないでしょうか。ただ、今回のユナイテッド・シネマの取り組みとの違いは映画祭という期間限定であるということです。これが常となったときどこまでお客さんを呼び続けられるか、1回きりのものとして飽きさせないかが重要になってくると思います。
何にせよ、こうした新しい取り組みに挑戦する姿勢は今後の映画界にとって大事なことだと思います。まずは福岡1劇場での展開ということなので試験段階かと思われますが映画鑑賞方法の選択肢が増えることは良いことだと私は思います。GW前のオープンなので福岡にお立ち寄りの際は行ってみてはいかがでしょうか?
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