百聞は一見に如かずということで、気になっていた映画『ザ・ウォーク』を3Dで観てきました。
夫婦で本作を鑑賞した奥様が『旦那は手汗びっしょりで終始椅子にしがみついていた』という映画レビューを書いていて半信半疑だったのですが、実際に映画を観てみたところ本当に手汗びっしょりになる恐るべき映画でした。
予告編はこちら↓
※こちらの動画はYouTubeからの転載です。動画タイトルクリックでYouTubeページにジャンプします。
この迫力を味わうべく前から2列目の中央で観たのですが、WTCの屋上シーンでは2、3度思わず声が出てしまう箇所があり、高所を得意としない者にとってはこれまでにない大変苦しい映画体験となりました。
『アバター』で3D映画ブームが再燃した際、“どちらかというと飛び出るというより奥行きがある感じ”だという声が割と言われたことと思いますが、『ザ・ウォーク』ではそれが裏目に出ましたこの“奥行き感”が本領を発揮しました。地上110階の高さで綱渡りをする様を俯瞰で捉えた画は、まさに目を背けたくなる迫力です。
WTCの綱渡りは当然のことながら不法侵入をはじめとしたあらゆる違法行為の集大成でもって行われているので、行為自体を称賛することはできませんが、その心意気はなかなかかっこいいものだと思います。周りの人が絶対に不可能だということを自分はできるとずっと信じ続け、仲間の協力を得ながら本当にやってのけてしまう姿は観ていてとても清々しい気持ちになりました。この映画は彼のそういった姿で以って夢追い人を応援する作品なのではないかと勝手に想像し、手に汗握りながら最後まで鑑賞して参りました。
いま最も映画館の大スクリーンで(且つ3Dで)観るべき映画はこの映画だと言っても過言ではありません。
高いところが好きな人も嫌いな人も、それぞれ楽しめる映画だと思いますので気になる方は是非映画館へ!
P.S.
一言付け加えておきますがYouTubeの予告編を観て、『なあに大したことなかろう』と思ったそこのあなた、映画館のスケール感は全く比べものにならないですよ。映画なのに足がすくむレベルなので本当に重度の高所恐怖症の方は控えた方がいいかもしれません。こちらで本編のかなり重要なシーンも5分公開されているようなので(公式動画です)、映画館で観ないと決めている方はこちらを観て疑似体験してみるのも良いでしょう。
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